なげかける問

フィルオミノの発生にかんする手筋として吸込みと吹出しがあるけれども、吹出しで魅せていったほうがいい、これ当然そうね、ということをかねがね主張してきたわたくしであり、実際その信念は揺らいでいない、というかますます強化される一方である。それというのも11月に発売された、ペンパMIX!で多数、発生の手筋が使われていたのだけれど、おもうにちょっとつまらくない?ていうかまあインパクトはあるんだが、なんか発生にこだわって、その他の部分がいかにも処理しました風情になっていたりしてなんかいや、である問題がややみられたんじゃあなかろうか。
要は使い方だと思うのです。普通の数字が伸びたり弾いたりしたりする展開のなかで、いきなり発生・蛇花火をつかうと、必然的に解く人はいきなりの1マス注目をしないといけんようになるじゃない。これはとってもリズムが悪いし見つかりにくいことおびただしい。
1マス2マス3マス目あたりまでは蛇花火を意識させずに決めることもできるんです。そこまでを決めておいて手が止まったあたりで、お、この溝が空欄になってる地帯はあやしいな、かぞえてみると1もだめ2もだめ3も4も・・・・じゃん!ってなればこれうまいこときずかせるし流れをこわさずいけるじゃない、ということだと思うのです。

これは自分の好み?それとも割と普遍的な傾向なのか?とはっきり心は定まらない。割と普遍的な傾向、という言い方もじつにこうあいまいな、なんか言葉の意味がドロドロ解けてくかんじで、まったく自分の性格をあらわにしているようだ。といった自己分析はどうでもいいのだけど、フィルオミノの話はまだまだ続きます。でここのところフィルオミノを作る折、約1年前に発掘した数字の配置を導入して作っています。すなわちこないだのペンパMIX!、でものったあの数字ぎっしりの配置でつぎつぎ押し出し押し出しして解けていくやつね。であれは実際俺はもうはまっていて、ほかの人にもどんどんぱくっていただきたいと切望するほどにはまっているのだ。で、作るほどに解くほどにまったく面白いなあと感心するような幸せな状態でもある。で、MIXのにゃんこばずうかさんの問題もそうなんだけど、私がフィルオミノで面白いとおもうのは数字ののび、弾きにかんする手筋で、発生もいいけどぜったい伸び・弾き連合軍のほうがいいよなあなんて感じてこれは他のみなさんもそうなんだろうかとここのところゆれるこころなのである。
だからぬりかべはきっと黒ますの封鎖を防ぐところがいいし、フィルオミノは伸び・弾きがアイデンティティーなのだよ、なんてかんじで最近。